以前、相続土地についてご相談があった件をお話をします。
母(以下、被相続人という)が亡くなり、長女Aと長男Bで遺産相続の
話になった。
長男Bより、「相続割合を7対3にしたい」との申し出があった。長男B
の主張としては、農地や山林で使い道がないところで長女Aが大変になるので
は?との思い で話をしたとの事です。
長女Aとしたら、長男BがZ市にいることもあり、持ち分割合が半々ではなく、
少し多めに長男Bに上げたい思いがあったが、7対3はちょっと違うのかなと
考えていた際、弊社に相談がありました。
最初は、相続割合について、ご相談があったので、お話をしておりましたが、
Z市が現在発展していることもあり、もう少し詳しく調べませんかと提案し、
10筆の土地の謄本や公図等をとり、調べたところ、公図でおかしな事に気づき
ました。
長男B曰く、山林で使い道がないと言っていたところが、公図では開発して道が
出来、きれいに整地している感じになっている事がわかりました。
それをきっかけに遠方ですが、現地に行きませんか?と提案し、現地にいったら
予想通り、りっぱな開発がされている途中でした。せっかく現地にきたので、す
べての土地を回り、土地査定をし、長女Aにお話ししたところ、評価より価値が
2倍になりそうな事を伝え、法定割合(今回で行くと、1/2)で進めていく方
が良いのではとご提案しました。
長男Bの行動に長女Aは落胆していましたが、弊社に、感謝されておりました。
相続した土地や建物で疑問に思った事があれば、一度、不動産業者で調査して
もらうのも一つの手だと思います。